ロバート・パーカーJr (Robert M.Parker,Jr.) 1947年生まれのアメリカ人
世界で最も影響力のあるワイン評論家として知られる。

ワインをパーカーポイント(PP)と呼ばれる100点法で採点したことで知られ、価格や生産者の評判などで左右されることのない客観的な評価姿勢で支持を集める。

1975年からワインに関する記事を書き始め、1978年にワイン小売業者向けのワイン情報誌「ワイン・アドヴォケイト」の発行を開始、この情報誌の成功により、現在の地位を築く。

特に彼の著書「ワイン・バヤーズ・ガイド」(Parker's Wine Buyer's Guide)は、8000本を越えるワインを一人で試飲し、100点法評価、価格帯(ドル)評価、飲み頃予想などを記述し、多くのワイン業界人、ワイン愛好家のバイブル的存在となっている。

ただし、あくまでもロバート・パーカーJrの個人的評価であるはずの著書を、ワイン業界があまりにもパーカーポイントに頼りすぎたため、パーカーの一言でワインの売れ行きを左右するほどの絶対的評価となり、現時点では反発も少なくない。
例えば、ボルドーのプリムール(新酒の先物取引)では支配的な存在で、ChマルゴーやChラトゥールといった1級シャトーまでがロバート・パーカーJrのポイントが発表されるのを待って、売出し価格を決めるという異常事態となっている。

いずれにせよ、それまでのワイン界の「雨上がりの森の落ち葉の匂い」や「なめし革の匂い」といった日常的ではない表現を単純明快な100点法で解りやすく説明し、世界中にワインを広めたのは紛れもない彼の功績であり、事実である。あとは彼の評価を利用する側の問題だけである。



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◆ワイン豆知識
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「ワイン・バイヤーズ・ガイド」 ロバート・パーカーJr 「ワイン・アドヴォケイト」
 パーカーの好みは「こってり系」!

ロバート・パーカーJrが高得点をつけるワインは、果実味たっぷりのこってりとしたインパクトの強いワインが多い。確かにその傾向が強いことは事実である。コーラとハンバーガーで育ったアメリカ人だからだ、という野次もあるが、もちろんそんな訳はなく、もっと深いところに真実はあります。
彼の求めるワインは、人工的な加工のされていないナチュラルなワイン。彼の危惧するところは、世界のワイン生産量が毎年飛躍的に上昇し、醸造技術の進歩により、多くのワインが個性や凝縮味を失う危機にさらされているという点にあります。そして、できるだけ濾過処理や清澄処理などの人工的加工をしない自然なワインを追い求めた結果が、「こってり系」ワインだったというだけの話。この「こってり系」ワインは、ある程度ワインに親しんだ人の舌にはインパクトがあり、「おお!うまいっ!」と感じさせるワインですが、飲むうちに飲み飽きするという欠点があります。あえて言うなら“コンテスト受けするワイン”と言えるでしょう。
もちろん、パーカーは「こってり系」だけでなく、繊細なワインにも正当な評価をしていることを付け加えておきます。
いずれにせよ、パーカーの評価があまりにも絶大になりすぎ、多くのワインメーカーが「こってり系」に走り、逆に個性が無くなりつつあるという現実に最も悩んでいるのは彼自身かもしれません。


 パーカーポイントは、あくまで目安として使うもの。

日本国内のネットショップでは、「パーカー高得点の××」や「パーカー××点獲得!」といったパーカーポイントのオンパレードで、多くのワインの説明もパーカーの著書をコピーしたものやワイン評価本のコピーばかりが目立ちます。これは、日本のワイン業者がワインを自分の舌で選ぶことをせず、他人の評価ばかりに頼っている実情を露呈しているにすぎません。ワインは嗜好品であり、パーカーポイントも一個人の好みによる評価であることを忘れないでいただきたい。
パーカーも彼の著書でこう記しています。

『消費者自身の舌にとって代わるものは決してなく、また消費者自らがワインを試飲すること以上によい味覚の訓練もあり得ない』

『言うまでもないことだが、本書が対象としている読者はワイン消費者であって、ワイン業者ではない』


 「ワイン・バイヤーズ・ガイド」で重要なのは“序章”

「ワイン・バイヤーズ・ガイド」の40数ページに及ぶ序章には、評価の方法、批評家の役割、ワインの買い方、貯蔵法、料理、グラスなどといった重要な情報が書かれています。いずれもパーカーの膨大な経験と鋭い洞察力による価値ある情報群で、ワイン愛好家ならば、ぜひ目を通していただきたい内容です。この序章を理解、把握できればワイン選びの大きな手助けとなる知識を得ることは間違いありません。個々のワイン評価に関して見るべきものは、点数ではなく、そのテースティングノートの内容にこそ価値があり、パーカーならではの長い経験による過去のヴィンテージとの比較や生産者が持つ本来のポテンシャルとの対比など興味深い内容が記載されています。
ただし、この「ワイン・バイヤーズ・ガイド」は20000円もするので、ワイン好きならば、そのお金でワインを買っちゃうでしょうね!



《ワイン・バイヤーズ・ガイド 日本語版刊行に寄せて より抜粋》

このたび、私の著書が日本語に翻訳され、
品格あるこの国のワイン愛好家の方々に読んでいただけることを、大変光栄に思っています。
日本の読者の方々にも、私が1ページ1ページに記した、母なる自然が
人間に与えてくれた偉大なる贈り物であるワインの品質に対する情熱と関心を、
感じ取っていただけることを願ってやみません。
ワインの世界は想像を絶するほど複雑かつ多岐にわたり、
ワインはそれぞれ違った個性を備えています。
読者の方々にとって最も重要なのは、ワインは楽しい飲み物であるということです。
ワインの品質やヴィンテージの性格について意見を交換し合ったり、
あるいは討論したりすることは興味深いことではありますが、
さて、それらが終わったところでいちばん大切なのは、
人工的な加工処理のされていない、純粋なスタイルのワインを心から楽しむことなのです。
個々のワインを生み出したテロワール、ブドウの品種、ブレンド比率、
ヴィンテージの性質、そしてもちろん、そのワインが消費者に何を与えてくれるのかについて、
さまざまに配慮したワインづくりの偉大なる表現力
これこそ、私が最高の評価を与えるワインです。
ワインに命を与える醸造家の使命とは、母なる自然が与えてくれた素材から、
いかに最高の品質を引き出すか、ということに尽きるでしょう。
自然で妥協のない方法を用い、うわべだけを過度に飾りたくることもなく、
操作や工業的な思考を排してつくられたものには、
輝くばかりの豪華なワインも決して少なくはありません。
私は、世界で最も偉大なるブドウ栽培地でつくられたワインに対する私の愛情や情熱を、
読者の方々と分かち合いたいと思います。
また、本書が価値ある情報源となれば幸いです。

2000年9月
メリーランド州モンクトン
ロバート・M・パーカーJr.



当ページは、今までの経験や事実、資料を基にできるだけ中立な立場を心がけ
作成しておりますが、個人的見解も含まれます。
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