ザールと言えばエゴン・ミュラーといわれるほど超有名蔵に比べ、彼ハインツ・ワグナーの名は全く無名に近いものですが、彼ほどワイン造りにその身を捧げている人は、世界中のワイナリーを回りましたが、他に会ったことがありません。畑仕事から醸造、セラー内での作業もすべて彼自身が行なっており、彼の育てたワインはどんな有名な醸造元と比べてもまったくひけをとりません。機械での作業が不可能な大変険しい斜面にリースリングのみを植え、その醸造法は頑固なまでに伝統的です。近年、ドイツワイン生産者の間で誰もがよりクリーンなワインを造ろうとハイテクに走り、ワインからいろいろ複雑なエキス分を取除いてしまう傾向がありますが、ワグナーは彼のワインの風味が弱まってしまうのを嫌い、昔ながらの製法を守っています。彼のワインは、酸味が多過ぎると言う人もいますが、彼は『もし酸を弱めたら、果実味も風味も弱まってしまうし、何よりそんなことをしたら私のワインではなくなってしまう』と言い、まったく妥協せず、まさに他の若い古典派のドイツワイン生産者のお手本ともなるべき人物といえます。
                                  スチュワート・ピゴット著 「ライフ・ビヨンド・リープフラウミルヒ」 より



もし、あなたがお手本通りのミネラルや花のような香りのリースリングであり、たいへんな価値の源を探しているなら、ハインツ・ワグナーをチェックして下さい。オクフェナー・ボクシュタインとザールブルガー・ラウシュからのふたつのQ.b.A.は、辛口で強烈で非の打ちどころの無い、造りのしっかりしたリースリングの中で素晴らしい掘り出し物です。
                                         ロバート・パーカーJr.著 「ワイン・アドヴォケイト」 より


              


ワグナー家の歴史は、19世紀の半ばまで遡ります。それはヨセフ・ハインリッヒ・ワグナー(現在のオーナー ハインツ・ワグナーの曽祖父)がザールブルグの古くからのワイン生産者の一家の婿となり、ザールブルガー・ラウシュ、ザールブルガー・クップの葡萄畑を手に入れた時です。1880年にはオクフェナー・ボクシュタインが加わりました。1970年に父から引き継いだハインツ・ワグナーは、現在72歳です。彼の妻ウルリーケ(53歳)と娘クリスティアーネ(25歳)も一緒に働いています。
クリスティアーネは、有名なガイゼンハイムのワイン学校の学生で、あと1年勉強を続けます。ワグナー夫妻は、娘が卒業後、仕事を継ぐつもりであることを喜んでいます。

所有する畑はザールブルグとオクフェンに合わせて9haでリースリングのみが栽培されています。畑の内訳は、ザールブルガー・ラウシュ3ha、ザールブルガー・クップ3ha、オクフェナー・ボクシュタイン3haです。そのすべてが、鋤を付けたウインチを使うか手で作業をするしかない険しい斜面です。それぞれの葡萄樹は1本の木の柱にくくりつけられています。畑に草を生やすとシーファーを覆ってしまい、その保温効果が無くなってしまうので、生やしていません。
また肥料は5〜6年に一度撒いたきりで、土壌を検査して必要な所に手で撒くようにしています。土を柔らかくするために、北ドイツの湿地帯から取り寄せた苔を土に混ぜています。

収穫は手摘みです。ワグナー家はVDPのメンバーです。収穫量は60hl/haで、総生産量は年54,000Lです。
醸造は、ほとんどが伝統的な木のフーダー(1000L)の樽で行なわれます。目指すのは、歯切れの良い爽やかな味わいを感じさせる混じりけの無い強い酸のある、典型的なザールワインです。そして、料理の素晴らしいパートナーになり、驚くべき長い寿命を持ちます。最終的には50%が辛口とやや辛口、50%がフルーティタイプになります。そのワインの品質は、エゴン・ミュラー家と比べてもまったくひけをとらないザールでもトップクラスといえます。

私どもはすでに20年以上ドイツのワイン生産者を訪ね歩いていますが、彼ほど情熱をもってワイン造りをしている人を見たことがありません。彼の元を訪問する度に、ワインに対する情熱とそこから生み出されるワインの品質の高さには目を見張るものがあります。
1987年にはワイン生産者の最高の栄誉である「スターツエーレンプライズ」を受賞しました。その他にも各ワイン雑誌、ワインライターから高い評価を受けてます。ドイツのグルメ雑誌「DER FEINSCHMECKER」においても世界のワインベスト100の中に彼のワインが選ばれています。「ゴーミヨ・ドイツワインガイド2008」でも3房に昇格しています。

今では、彼の造り出すワインを心から待ちわびる熱心なファンが世界中に増えています。私どもは毎年のようにワグナー博士を訪問していますが、初めて訪問して以来、はや20年以上の歳月が経ちました。ワグナー博士も私達も26年前を思えば、ずいぶん年をとりました。しかし、ワグナー博士のやさしい人柄やおおらかな笑顔はまったく変わっていません。そして毎年、本当の家族のように私どもをあたたかく迎えてくださいます。重厚感のある彼の屋敷からはその歴史の長さと伝統を感じることができます。また、この屋敷の地下には、彼の祖父の代から続くザールで一番大きな地下セラーがあります。

ワグナー博士は、長い間この地下セラーで黙々と素晴らしいワインを造り続けています。近年、ワグナー博士はそのワインをより伝統的なスタイルに仕上げています。彼のワインをテイスティングするとミネラル分が豊富に感じられ、きれいでしっかりとした酸があります。そして残糖を少なくすることで、より一層シャープで洗練されたトラディショナルなスタイルのワインになります。そうすることでワグナー博士のワインにテロワール(土壌)のキャラクターとリースリング本来の繊細な特徴がより強く表現されます。
                                   ワグナー博士家ワイン輸入元・活葉カタログより抜粋

   (左)ハインツ・ワグナー博士
   妻のウルリーケ
   娘のクリスティアーネ

(中)まさに断崖絶壁といえる
   サールブルグの畑

(右)1898年建設のこの屋敷
   の地下にザールで一番
   大きな地下セラーがある


    ガイゼンハイムのワイン学校を卒業した娘のクリスティアーネが、2009年からワイン造りに参加、2011年から
    五代目オーナーとなり、父・ハインツ・ワグナーは引退。
    クリスティアーネの初ヴィンテージとなる2011年産がドイツのグルメ雑誌「デア・ファイン・シュメカー」の
    『コレクション・オブ・ザ・イヤー』というドイツを中心に世界でひとりに贈られる賞を受賞! 

日本の輸入元である活葉は、ハインツ・ワグナーのワインを『稲葉のドイツワインのルーツ』と賞賛しております。実は、当店にとってもハインツ・ワグナーのワインは、まさに『ドイツワインのルーツ』であり、ドイツワインを専門的に取り扱うきっかけとなったワインと言っても過言ではないでしょう。
今から20年近く前の話になりますが、その頃、日本でドイツワインと言えば『甘い』だけのイメージで、「マドンナ」くらいしかなかった時代に、ワグナーのワインを活葉の試飲会でテイスティングする機会がありました。

はつらつとした豊かな酸とナチュラルな甘み、そして、シャープなミネラル分が見事に調和して口の中に広がったあの瞬間は今でも脳裏に刻まれています。 ドイツワインのイメージが一瞬にして変わった瞬間でした。

あれから長い時が経ち、ワグナー博士も70歳を過ぎました。
ドイツの高名なワイン生産者の多くは、ひとりもしくは家族で畑仕事からワイン造りまでを行なう、まったくの個人生産者です。 彼自身の手によるワインを飲める時間もそう長くはありません。
伝統的なクラシックスタイルのモーゼルワインを頑なに継承するハインツ・ワグナー博士、彼のワインをできるだけ多くの人に知っていただきたいと願っております。



★まずは飲んでいただきたい! ドクター・ワグナー博士家を代表するQ.b.A. !!
  自らの誇りと想いを込めた「ザール・リースリング」は、
   人々の心に残る、素晴らしい個性を秘めた“ザ・クラシック・モーゼルワイン”です。




※画像と実際のヴィンテージは異なる場合があります。

◆ドクター・ワグナー
  ザール・リースリング Q.b.A.
 750ml
商品コード:W201007
当店価格 :\2,480税別
        (税込\ 2,678)


◆ドクター・ワグナー ザール・リースリング Q.b.A..
 Dr.Wagner Saar Riesling Q.b.A..


タイプ / 容量 <白> 【甘口】 / 750ml
生産地 ドイツ/モーゼル地方/ザール地区
生産者 ハインツ・ワグナー博士家
葡萄品種 リースリング100%
格付け Q.b.A.
残留糖度/酸度 48.8g/l / 8.6g/l
生産年 2013/2014年
備 考 ゴーミヨ「ドイツワインガイド2000」で85点

このワインは、これまでのワグナー博士家の代表作として、多くの方々に愛された「ザールブルガー・ラウシュQ.b.A.」と「オクフェナー・ボクシュタインQ.b.A.」に代わるワインで、2007年が初ヴィンテージとなりました。
これはVDPのメンバーは、Q.b.A.には畑名の表記が出来なくなるという規定によるもので、 ワグナー博士は
『各畑それぞれに大きな違いがあるのに、どうしてひとつのワインが出来るのか!?』 と憤慨しています。

このワインの特徴は、まさに「ザール・リースリング」の名が示すとおり、伝統的なザール・リースリングの特徴である、キレ味鋭い豊かな酸と金属質のミネラルを見事に表現している点です。
リースリングワインは数々あれど、口に含めば、ワグナー博士のワインであることが一目瞭然といえる個性豊かなワインです。

今後は、このワインがワグナー博士家の唯一のQ.b.A.となります。


白いラベルに記された『ザール・リースリング』の文字が、ワグナー博士自らの誇りと想いを表しているようです。

※ VDPとは、ドイツ優良ワイン生産者協会の略で、1910年に設立されたドイツの全国組織の協会。現在、約200名のメンバーがいる。

★ ドイツの辛口ワイン“トロッケン”(Trocken)
  ザール地区の特徴を追求して造られた、しっかりとした酸をもつワインです。




※画像と実際のヴィンテージは異なる場合があります。

◆ドクター・ワグナー
  リースリング トロッケン Q.b.A.
 750ml
商品コード:W201008
当店価格 :\2,480税別
        (税込\2,678)



◆ドクター・ワグナー リースリング トロッケン Q.b.A..
 Dr.Wagner Riesling Trocken Q.b.A..


タイプ / 容量 <白> 【辛口】 / 750ml
生産地 ドイツ/モーゼル地方/ザール地区
生産者 ワグナー博士家
葡萄品種 リースリング100%
格付け Q.b.A.
残留糖度/酸度 9.7g/l / 7.9g/l
生産年 2014年
備 考 スクリュー・キャップ

「ドイツワイン=甘い」というのは今や昔の話です。

ドイツでは、かなり以前から辛口ワインの生産量が甘口ワインを上回っていますが、日本やアメリカなどでは「ドイツワイン=甘い」のイメージに従い、甘口ワインばかりが輸入されてきたというのが実際のところです。

このワインは、ザールらしさを追求して造られた、しっかりとしたザール・リースリングの個性を表現したワインです。

食事に合わせやすく、ほのかな果実味も楽しめる、辛口仕立てのワインとイメージしていただければ問題ないでしょう。

例えば、お寿司などのシーフードやパスタ類などと合わせても、料理の邪魔をせず、おいしく引き立ててくれることでしょう。


このワインは、ワグナー博士家の所有するザールブルガー・ラウシュ、ザールブルガー・クップ、オクフェナー・ボクシュタインの畑から収穫されたリースリング種をブレンドして造られています。
ラベルの「Saar Riesling」の文字が誇らしげで、意気込みが感じられます。 


☆2012年産は「ゴーミヨ・ドイツワインガイド2014」で83点。


★ザールブルグの名醸畑「オクフェナー・ボクシュタイン」からのリースリング・カビネット。
★凝縮した複雑味のある素晴らしい品質のカビネットです!





◆ドクター・ワグナー
  オクフェナー・ボクシュタイン
       カビネット
 750ml
商品コード:W211006
当店価格 :\2,700税別
        (税込 \2,916)


◆ドクター・ワグナー
  オクフェナー・ボクシュタイン カビネット
 Dr.Wagner Ockfener Bockstein Kabinett


タイプ / 容量 <白> 【甘口】 / 750ml
生産地 ドイツ/モーゼル地方/ザール地区
オクフェナー・ボクシュタイン畑
生産者 ワグナー博士家
葡萄品種 リースリング100%
格付け カビネット Kabinett
残留糖度/酸度 47.0g/l / 9.2g/l
生産年 2014年
備 考

ザールブルグの名醸畑「オクフェナー・ボクシュタイン」からのリースリングを100%使用したカビネットです。

オクフェナー・ボクシュタインの畑は、地層が深いため、成分が凝縮し複雑味が備わっているとのことです。

白い花やミネラル質の香りがあり、クリーンな引き締まった酸のある、しっかりとした甘口タイプのワインです。

長期熟成にも十分耐えうるワインです。

☆2012年産は「ゴーミヨ・ドイツワインガイド2014」で87点。


★ザールブルグの最高畑「ラウシュ」からのリースリング・シュペトレーゼ。
  「ザール・リースリング」の典型といえるトラディショナルなスタイルのシュペトレーゼです。
★素晴らしい年となった2006年産。「ワインスペクテイター誌」で92点の高評価!




    ※ヴィンテージは画像とは異なります。

◆ドクター・ワグナー
  ザールブルガー・ラウシュ
   リースリング シュペトレーゼ
 750ml
商品コード:W221005
当店価格 :3,450円(税別・送料別)
        (税込 3,726円)
       

◆ドクター・ワグナー ザールブルガー・ラウシュ
     リースリング シュペトレーゼ
 Dr.Wagner Saarburger Rausch Riesling Spatlese


タイプ / 容量 <白> 【甘口】 / 750ml
生産地 ドイツ/モーゼル地方/ザール地区ラウシュ畑
生産者 ハインツ・ワグナー博士家
葡萄品種 リースリング100%
格付け シュペトレーゼ Spatlese
残留糖度/酸度 68.6g/l / 7.9g/l
生産年 2006年
備 考 「ワインスペクテイター誌2008/4/30」で92点

ザールブルグの最高畑「ラウシュ」からのワイン。
酸味と甘みが絶妙な調和をみせる、実に素晴らしいシュペトレーゼ。

そのスタイルは非常にスレンダーかつ、トラディショナルで、この地方のシュペトレーゼの典型的ともいえるスタイルで、食前から食中までお楽しみいただけます。


2006年は天候に恵まれ「ラウシュ」にとっても一段と素晴らしい年になり、糖度も上がり、長寿命も約束された素晴らしい品質のワインになりました。
「ワインスペクテイター誌2008/4/30」で92点!! 「インターナショナル・ワインセラー誌136」で89点の高評価を得ています。


「ラウシュ」の畑の特徴は、「オクフェナー・ボクシュタイン」よりも粘板岩が多く、土壌自体は軽めのため、ミネラル感をより強く感じ、カチッとしまったキレのあるスタイルになっています。


「ワインスペクテイター誌2008/4/30」より
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魅惑的なスミレ、バラ、そしてシトラスのアロマが桃やライム、スレートのフレーバーへと変わってゆく、この上品で調和のとれたリースリングは、生き生きとした酸があり、余韻には少しピリッと感じる。素晴らしいテクスチャーがあるが、時間が必要。飲み頃は今から2030年まで。
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