◆ワイン試飲会報告 その13 2013/2/5         << 試飲会報告 その12  試飲会報告 その14>>


この2月から春先にかけてはワインの試飲会のとても多い時期です。
この時期と秋は日本中のワイン関係者があちこちの試飲会をはしごしてとても忙しい時期でもあります。

さて、毎年春と秋に恒例となった今や大手ワインインポーターといっても過言ではない「モトックス」の試飲会に
行ってきました。
こちらのインポーターの試飲会は、もうかれこれ10数年前になる第1回目からずっと通い続けています。

ここの試飲会はここ数年、私達ワイン販売業者以外に飲食店関係者も入れるようになったのでとても混雑します。
恐らく日本一混雑するワイン試飲会のひとつかもしれません。
そして、若い人や初心者が増えた為、マナーが悪いというのも問題になりつつあるようです。
まあ、この15年ほどで日本にワインが急速に広まり、ワイン関連業者も何百倍にも増えましたので、色々な事が追いついていないというのも事実です。
そろそろ主催者であるインポーターが試飲のマナーなどをしっかりとレクチャーしないといけない時期なのかもしれません。

 

さて、今回の試飲会の形式は、海外よりワインメーカーが来日して自社のワインを紹介するというスタイルになっています。 参加メーカーは約20社です。

いつもの通り白ワインからテースティング開始します。 このスタイルの試飲会だと各メーカーブースの白ワインだけをチョイスしてぐるっと回り、次に赤ワインだけをぐるっと回るという事になります。
かなり混んできそうなのでみんなとは反対回りでテースティングすることにしました。

 
まずは貴腐ワインで知られるフランス・ソーテルヌ地方1級格付け名門シャトーの『シャトー ギロー』。
ここのワインは以前から当店で取り扱っているのでチェックも兼ねて試飲。
まずはとてもお買得な1000円代!?のソーテルヌ「プティ・ギロー2009」。
「う〜ん、うまい!」 甘すぎずバランスのとれたクリーンな味。とても柔らかな口当りでフルーティです。
次に「シャトー ギロー」の1998年と1996年を。 熟成による濃い目の色合いで凝縮感たっぷりのコクのある
甘みです。 さすが1級の看板商品という貫禄があります。
実は私はテースティングの時に酔わないためにワインを吐き出す「スピッツ」という試飲方法なのですが、
このワインはもったいないので飲み込んでしまいました。 それもまだ出だしなのに...
写真の彼はシャトー ギローのAUGUSTIN氏。 かなりのイケメンでフレンドリーな方でした。 モテそうだね!


こちらはフランス/アルザス地方の「ポール・ジャングラジェ」。
“フランスの最も美しい村”と呼ばれるアルザスのエギスハイム村にあるそうで、そう聞くと生きてるうちに一度行ってみたいですね!

さて、ここのワインも以前から取り扱っております。
どれもとてもバランスのとれたピュアな味わいで香りがとてもエレガント。 そして、なによりハズレが無い。これは重要です。

価格も2000円台中心でアルザスワインとしては、とてもお手頃の価格設定です。 アルザスって普通にいいのは5000円位しますからね。
(※帰ってから2種類ほど発注いたしましたので、お楽しみに)



これは初めて見た“チリ産”のエキストラ・ヴァージン・オリーブオイル。
これがけっこうおいしいんです!
そのままバケットにつけて食べられる高品質な味で
クセがなく、ほのかな苦味と甘みが絶妙なフレッシュなオイルです。

250mlサイズで500円はお買得だと思います。
量的にもオイルが劣化しにくい使い切りサイズなので、
とてもいいと思います。

(※こちらも発注しました。)


いつも気になっているこのオリーブオイルの試飲場所。
こちらの試飲会では毎回、オリーブオイルを自由に試飲できるように何箇所かのテーブルにオリーブオイルとバケットを置いてあります。

ところが自由なものだからこの場所はいつも汚れ放題。
取り皿は使いっぱなしで散乱し、ナプキンも使って散らかし放題という有様。
ところが今回はなんと「紙くず入れ」が設置されました!
10年ぶりくらいの快挙?です。
少しはきれいになりましたが、あいかわらず皿は使いっぱなし。
「皿くらい重ねろ!」って。 毎回、言いたくなります。
飲食店関係者が多いのにこんなんで大丈夫なのか?と心配になります。


 
ワイングラスのお話。
こちらの試飲会ではワイングラス、シャンパングラスが大量に用意され、写真のようなグラス置き場が
会場内に4、5カ所あります。
いったいどれくらいの数のグラスを使っているのかホテルの人に聞いてみるとインポーター持込分が
1200脚でホテル分が1000脚の合計2200脚だそうで、これを洗いながら回しているのでとても忙しいとの事。
一般的な試飲会では、ひとつのグラスで試飲するので最後にはグラスが真っ赤になってしまいます。


ここで、ちょっと生産者の紹介を
まずはオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の『ローガン・ワインズ』
のオーナー兼醸造家 ピーター・ローガン氏。

ここのワインは今までのオーストラリアワインとは一線を画す品質です。オーストラリアワインというと濃くて、こってりとしたイメージがありますが、ここのワインは高冷地で造られるため、とてもクリーンでエレガントな味わいが特徴です。
「アップルツリー・フラット」、「ウィマーラ」、「ローガン」のシリーズがあり、どれもハズレなしの日本人好みの味わいだと思います。
世界的な評価もうなぎ上りだそうで、おすすめできます!


こちらはカリフォルニア・ナパの『デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ』の方。
このメーカーは「USワイン生産者・オブ・ザ・イヤー」に3度、「アメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に3度輝くという素晴らしい実績をもつ優良生産者です。

手にしているのは『ハンドクラフト』という変わった名前のこれから日本で発売となるワインです。
「変わった名前だね?日本向けの専用商品なの?」と英語で聞くと
「いえ、アメリカでもちゃんと売ってます。手工芸品というような意味を持たせています。」と流暢な日本語で答えてくれました。




スペイン・レバンテ地方の『バラオンダ』のオーナー、アルフレド・カンデラ・ベルダ氏(右)とのツーショット。

こちらは1850年からの歴史をもつワイナリーで彼が4代目。
2000年に“モナストレル”という種類の地ぶどうに注力し、『バラオンダ』ブランドを立ち上げました。
“モナストレル”は果実味豊かで十分なコクのある、とてもマイルドな口当りの赤ワインになります。
『バラオンダ』は、赤やオレンジの斬新なラベルを使用し、価格も1000円前後からと非常にリーズナブルで、まさに新世代スペインワインの象徴的存在です。
実は1,2年ほど前にこの会場で彼が初めて日本で試飲会に出展した時に私が「このワインは絶対日本で売れるよ!」と言った事があります。 実際にそれが今、現実となって嬉しい限りです。


 
今回見つけたとても美しいラベルのワイン達。
左はイタリアの「コローシ・パッシート・シチーリア」。 2350円
“パッシート”というと、麦わらの上で葡萄を陰干しして糖度を上げた甘口ワインです。
トロリと濃縮感のある口当りでほんのりと麦わらの香りが漂います。

右はやはりイタリアの「ドヴィーディオ」。 3200円
プレゼントに貰ったら嬉しいゴージャスなゴールドのラベルです。
とても上質な口当りと心地よいオーク樽香が漂うおいしい赤ワインでした。

ラベルの話をすると、やはりイタリアが抜きん出ていますね。
やはりイタリアンデザインなのでしょうか、ファッションにしろセンスはピカイチです。 文化ですね。

あなたは何を基準にワインを選びますか?
例えば初めて入ったお店でワインを選ぼうとした時、だいたいの人はラベルと値段を見て判断するのではないでしょうか? 詳細な説明などがあれば別ですが。(当店はちゃんと詳細な説明が書かれているのでご安心を!)

そうなんです! ラベルがワイン選びにとってとても重要なのです。
何故ならば、一般的なワインメーカーというのは、普通数種類から数10種類のワインを生産しています。
日常的な手頃なものから高級品までという感じですね。
それらのワインはほぼ同じタイプのボトルに入れられますから、外見上判断できるのはラベルしかありません。
そのため安いワインにはそれなりの、高級なワインには高級なラベルを使っていますので、おのずとより上質なワインには豪華なラベルが張られているって訳です。
ただし、ドイツワインだけは例外です。 下から上までほぼ同じラベルが貼られています。


今回は出品アイテムが200種類弱くらいで、4時間ほどみっちりと試飲して9割ほどをチェックすることが出来ました。 高級品は最後に残して、けっこう飲み込んでいたので気持ちよく帰途につけました。 めでたし、めでたし。



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