<2008.2.11更新>

現在の日本は「健康志向ブーム」というより、「健康志向症候群」に陥っているといわれております。テレビでは毎日、健康ネタを取り上げ、食品・飲料メーカーの最大のテーマも「健康」。商品に何かしら健康と関連づけられれば売れるというのが今の風潮。きっと外国人から見たら異様な国に見えるかもしれません。
さて、今年のビール業界も健康志向製品の発売ラッシュの様相となってきました。「カロリーオフ」が一段落して、この業界の目下のテーマは「糖質オフ」、「糖質ゼロ」。
たいした説明もされないまま、まるで悪者のように呼ばれている『糖質』とはなんだろう?

●糖質とはなんだ?
糖質は炭水化物ともよばれ、たんぱく質、脂質と並ぶ三大栄養素のひとつです。
糖質は体の主要なエネルギー源で、消化・吸収されて血液といっしょに全身をめぐり、体の中で1gあたり4kcalのエネルギーになります。特に脳では血液中の糖質(ブドウ糖)だけがエネルギー源なので、極端に糖質が不足すると意識障害などがおこることがあります。また糖質は、同じエネルギー源でも脂質やたんぱく質と比べると、すばやく使えるという特長があり、短距離走のような短時間の激しい運動には糖質からのエネルギーが使われます。 糖質は体内で、血液中のブドウ糖のほか、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして少量を貯蔵しているだけで、余分に摂取した糖質は体の中で脂肪となって蓄積されます。
糖質が多く含まれる食物は、ご飯、パン、めん、いも、果物、砂糖、はちみつなどで、1日2,000kcal必要な人では、約60%の1,200kcalをこれらの糖質からとるのが望ましいといわれます。これはご飯にすると茶碗約5杯分です。
糖質はとり過ぎると、肥満や生活習慣病をまねくおそれがあり、一方、不足が続くと、体力の低下や疲れやすくなるなど快適な生活の妨げになります


●発泡酒、第3のビールの「糖質オフ」、「糖質ゼロ」の効果は?
まず現在の栄養表示基準は以下の通り
「糖質ゼロ」    100ml当り糖質0.5g未満のものに表示可能
「カロリーオフ」  100ml当り糖質20kcal未満のものに表示可能

◆最近発売の「糖質ゼロ」新製品
麒麟ZERO(発泡酒)       「糖質ゼロ」、「カロリーオフ」(67kcal/350ml)、アルコール3%
アサヒスタイルフリー(発泡酒) 「糖質ゼロ」、アルコール4%

一般的な発泡酒の糖質は約12g/350ml(アルコール5.5%)。これをカロリーに換算すると48kcalとなります。わかりやすく言うと、「糖質ゼロ」製品(350ml)を1本飲んでもマクドナルドのハンバーガーの一口分または、ご飯おちょこ一杯分のカロリー節約といったところでしょうか。個人的にはプロボクサーやプロスポーツ選手でもないかぎり、さほど気にする範囲のカロリー量ではないと思います。もちろん、1日に10本も飲むという方は別ですが..。
ただ、気になるのは、これらの「糖質ゼロ」製品はアルコール分が従来品に比べ30〜40%程度低いこと。つまり、酔わないということで、飲みすぎによる逆効果!?が心配されます。

ちなみに、ご飯一杯(男性用茶碗)が約260kcal、マクドナルドハンバーカー251kcal、セブンイレブンのり弁当が765kcal、吉野家牛丼並盛が660kcal

いずれにせよ、肥満などの生活習慣病の最大の原因は運動不足です。『よく動き、よく食べ、よく寝る』これが健康の一番の秘訣であることは昔から変わりません。



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